4月5月の塾の様子

新学期が始まっておよそ1か月がたちました。
新入生が入り、教科書も変わって、私たちも新鮮な気持ちで毎日を過ごしています。

昨秋に母が亡くなって以降、塾を続ける上でさまざまな困難がこれでもかと続きました。
私一人ではどうにもならない難局に直面するたび、多くの人が手助けをしてくれて、不思議なことに、事態がすべて良い方へと変化していきました。
本当にどうもありがとうございました。
今はやっと落ち着いて、毎週ちゃんとお休みもとれるようになりました。
卒塾生が大勢、少しでも力になりたいと塾のお手伝いに来てくれたことで、今の野津塾には過去最高の11人もの講師・アルバイトの先生がいます。
優秀で誠実な卒塾生が一生懸命教えてくれて、私も安心して任せられます。
もともとこの塾で学んできた生徒たちですので要領はわかっていますから、日に日に教え方も上達しています。
クラスによってはほぼ個別指導の状態で、授業の進行も非常にスムーズです。
採算は全くとれませんが、指導に万全の体制をとれるよう、しばらくこれでやっていくつもりです。

このところ毎週のように卒塾生が遊びに来てくれています。
新しい高校生活の報告や進路の相談が多いですが、中には仕事が楽しいですという話や、結婚しますという嬉しい知らせも。
授業中だとばたばたしていて落ち着いて話せないこともありますが、みんな本当にどうもありがとう!
久しぶりに見る卒塾生の輝く笑顔が、私たちが塾を続ける意味を教えてくれます。
こんなにしんどい思いをしながら、ぜんぜん儲からないきつい仕事をなぜ続けるのか。
野津塾で勉強した日々が自分の人生を変えました、その一言で、すべて報われます。

野津塾
野津昌生

体験入塾について

新1年生の募集ですが、前回のお知らせを出してから、わずか数日で定員になってしまいました。
また、新3年生の募集も、空席が出ましたとお知らせを出す間もなく、すぐに入塾の問い合わせが次々に来て、あっという間に定員になってしまいました。

広告もチラシも出していないのに、こうして人が集まってくれるなんて、本当にありがたいことです。
その期待にこたえられるよう、あらためて気持ちを引き締め直し、これからも全力で頑張っていきます。
45年目、まだまだ未熟者ではありますが、どうかこれからも野津塾をよろしくお願いいたします。

ありがたいことに、さらに体験入塾のお問合せのお電話をいただいているのですが、現在のところ、新規の体験入塾は募集を停止しております。

今現在、塾に在籍する生徒たちの学力向上と進路に責任を持つため、むやみに人数を増やさないという方針で塾をやっていくことに変わりはありません。
わずかなタイミングの差でおことわりせざるをえないのは本当に心苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいですが、どうかご理解いただけますようお願い申し上げます。

野津塾
野津昌生

合格速報

今日3/3は、都立高校一般入試の合格発表でした。
全日制受検者35,877名のうち、合格者は28,188名、不合格者は7,689名です。
実質倍率は1.27倍(前年1.35倍)と、大きく下がりました。
1.3倍を切るのは19年振りです。
普通科1.30倍(前年1.39倍)、普通科単位制1.29倍(前年1.34倍)、総合学科は1.20倍(前年1.27倍)でした。
やはり私立高校の授業料無償化の動きが倍率低下に大きく影響したようです。

氷雨と雪の舞う寒い一日でした。
今年は内申点が低い生徒が多かったので、本当に苦しい入試でした。
当日かなりの高得点をとらないと合格できないにもかかわらず、夢への挑戦をあきらめなかった生徒が、今年は特にたくさんいたのです。
私も、最悪3分の2以上が不合格になるかもしれないと覚悟をして、昨夜から一睡もせず合格発表を待ちました。

結果は以下の通りです。

都立高校
国分寺    1
武蔵野北   1
日野台    1
昭和     1
多摩科学技術 2
神代     1
小平南    1
上水     1
府中     1
青梅総合   1
武蔵村山   1

私立高校
拓殖大学第一(特進)   2
錦城(進学)       1
拓殖大学第一      3
八王子実践(特選・特待生) 1
東京電機大       1
杉並学院(総進)     1
八王子実践(選抜)    1
明星(本科)       1
大成(文理)       1
昭和第一学園(総進文理) 1

第一志望が不合格だった生徒は2名。
これはかなり無理を承知でチャレンジした結果なので、ある意味、実力相応の結果でした。
それでもあともう1~2問正解していれば合格していた可能性が高いので、本当に惜しかった。

まさか合格するとは、奇跡じゃないかしらという生徒が一人や二人ではないので、正直今でもなんだか信じられないような結果です。
結果次第では、塾をやめることも考えなければならないと、追い詰められた気持ちでいた私にとって、希望の旗を振りながらまるで奇跡のように次々に援軍が現れた、そんな一日でした。

母が教室のどこかで楽しそうに笑っている姿が目に浮かびます。
みんな、合格おめでとう。そして本当にありがとう。

野津塾
野津昌生

この半年

野津塾をつくった母が亡くなって、はや半年が過ぎました。
ブログの更新が途絶え、ご心配をおかけして大変申し訳ありませんでした。

母の後を引き継ぎ、塾の総責任者として日々の仕事をこなすことだけで精一杯でした。
毎日の授業の後、明け方まで仕事をして、数時間だけ眠ったらすぐまた塾へ戻る繰り返し。
いただいた授業料に見合う結果が出せなければ、塾を続けるべきではないと自分に言い聞かせ、責任を果たせ、病床の母に「あとはまかせて」と言った約束を果たせ、と歯を食いしばってここまで頑張ってきました。
週に何日かは家にも帰れない忙しさの中で心身をすり減らし、何度も倒れそうになりながら(年末に一度インフルエンザで倒れました)、ようやく高校受験と期末テストを乗り切りました。

この半年、ずっと考えていたことは、このままこの塾を続けるべきだろうかということです。
授業の質が保てていないのではないか、この激務では体がもたないのではないか…

45年の経験をふまえて、どうすれば勉強がわかるようになるかという教え方自体は、塾としてほぼ確立したと感じています。
生徒たちが塾の授業に真面目に取り組んでくれれば、必ず成績は上がると自信を持って言えます。
ただ、それを理想通りに全て行うには私一人では力が足りません。

迷っていた私の気持ちを変えてくれたのが、川上先生をはじめ、大田先生、大場先生、平山先生、新井先生たちの献身的な協力と、新たに塾に加わってくれそうな卒塾生たちの存在でした。
今春に大学へ合格した卒塾生の一人は、塾でアルバイトさせて下さい、母に「受けた恩を返しておいで」と言われましたと伝えてくれました。
恥ずかしながら、私は家に帰って泣きました。
こういう心のつながりと信頼があるから、野津塾は続いているんだなと思います。

さっそく、明日から新1年生の体験入塾も始まります。
まだ、数名の空席もありますのでお気軽にお問合せ下さい。
私も全力を尽くして信頼にこたえます。

野津塾
野津昌生

その後の物語

2024年9月27日(金)と28日(土)の二日間、野津塾をつくった母、野津昌世(まさよ)をしのぶ「お別れの会」が、塾の教室で開かれました。
両日とも朝の10時から夜の23時まで、訪れる人は途切れることがなく、時には教室に入りきれないほどでした。
ブログ上のわずかな告知にもかかわらず、何百人という人たちが、母にお別れを伝えに来てくれたのです。
遠方からわざわざ時間をかけて来てくださった方もいて、皆様から心のこもった感謝のお言葉をいただきました。
母に想いを伝えて下さった全ての皆様に、あらためて御礼申し上げます。
ほんとうにどうもありがとうございました。

亡き母のおかげで、この二日間、昨年から30数年前まで、あらゆる世代の元生徒たちに再会することができました。
…卒塾して間もない元気な高校生、少し大人びてきたおしゃれな大学生、仕事をはじめたばかりの新社会人、ありきたりじゃない我が道を行く若者、責任ある仕事を任され充実した表情の青年、家庭を持ち幸せそうな新婚さん、小さな子どもを連れたお父さんやお母さん…
それは、登場人物が何百人もいる壮大な映画のシークエル(後日譚=ごじつたん)を見ているような2日間でした。

普通の塾の仕事は、勉強しました、合格しました、おめでとうございます、それで終わりです。
けれども人生は、それで終わりではありません。
野津塾で勉強した生徒たちは、その後どうなったのか。

5年後、10年後、20年後の、元生徒たちのその後の人生の物語、それは百人百様の、想像を遥かに超える物語でした。

人生にはしばしば、予想もしなかったことがおこります。
それを受け入れるのか、あらがうのか…
夢をかなえ目標を実現した人も、壁にぶつかって苦しんでいる人も、成功と名声を手に入れた人も、思ってもみなかった人生を送る人も…
何が正しかったのか、どうすればよかったのか、今はまだわからない。
誰もが一度きりの人生を、迷いながら悩みながら、一生懸命に生きていました。
それは尊くかけがえのない、それぞれの唯一の物語でした。

その物語の一章を、野津塾がになう責任を感じながら、今日からまた、塾を再開します。

長い長い時間がたって人生を振り返ってみるとき、心の深いところであたたかく輝く大切な思い出として、この教室の風景がよみがえりますように。

母を見送っていただいてどうもありがとうございました。


野津昌生

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